【生産者で異なる素材の個性(開店経緯④)】の続きとなります。
ジェラテリア開店を計画し始めた当初、ジェラート作りを研究しながら物件も調査していました。
当店は、神戸の王子公園に実店舗がありますが、コロナ禍前からこの周辺で物件を探していました。
神戸の下町である王子公園で開店したのは、このまちが好きだからという点が一番の理由です。
以前から所用で毎週訪れていた場所ですが、大勢の人で賑わう水道筋商店街、パンダがいる事でも有名な王子動物園、少し歩けば文学館や美術館もあります。
神戸と聞いてイメージするハイカラな街とは異なり、下町情緒溢れる雰囲気があります。
このまちで、地元の方々と観光客、老若男女が気軽にジェラートを食べる事ができるジェラテリアを作りたいと思い、この場所に開店しました。
また、前回までの記事で書いたような経験から、神戸や兵庫、日本各地の農園から仕入れた作物や、世界各地の素材を使い、様々なジェラートを作る事にしました。
作り手によって作物の味が異なると知った経験からも、作物はできる限り同じ生産者様から仕入れる事にしています。
今も日本素材の多くは、生産者様から直接仕入れており、現地を訪問させて頂く事もあります。
ときには、そのまま作物を持ち帰って、すぐに工房でジェラートにするなど、可能な限りベストな状態の作物を贅沢に使用しています。
また、日本の農作物がハイクオリティなことは周知のとおりですが、海外にも良質な素材や面白い食材が沢山あります。
ナッツ系やチョコレート、日本ではなかなか手に入らない珍しい素材も、あらゆるルートから入手し、使わせて頂いています。
加えて、私が今まで訪れた世界の国々で食した料理や素材を元にして、様々な新フレーバーも考案しています。
定番ジェラートだけでなく、あまり日本では聞き慣れないような変わり種フレーバーなどもお楽しみ頂けますと幸いです。
まだまだ試行錯誤しながら運営を続けている途中ではありますが、皆様にご満足いただけるジェラートを作るために精進してまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。