世界旅行フレーバー『マテ茶と柑橘のソルベ』

ジェラートのフレーバー
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今回は、南米で愛飲される冷たいマテ茶「テレレ」を大分の農家様から仕入れさせて頂いたカボスに合わせています。
マテ茶の仄かな渋みとカボスの柑橘感で、少しエキゾチックでもあるテイストとなっています。

初めてテレレを飲んだのは、南米パラグアイにある、イグアス移住地という日系人の方々が住む集落でした。
ここには、日本から訪れる旅行者らに、世界最高の宿と称される『民宿小林』があります。

ブラジルとの国境の街から乗り合いバンに乗り、KM53(国境から53kmの意味)という地平線が見える何も無い道路で降車し、赤土道を歩いた後、温かく出迎えて頂いた宿主ご夫婦との思い出は、10年経つ今でも鮮明に覚えています。

世界最高と呼ばれる理由は、施設や設備のクオリティだけでなく、お父さんお母さんと呼ばれる宿主ご夫婦の温かさにあります。
また、日本から反対側の異国で、どこか懐かしくもあり、古き良き日本を感じられる点にもある気がします。

宿もジェラートも本質的な役割としては殆ど同じだと思っていて、一時的であったとしても、少しお客様の気分を変えたり、ちょっとした非日常を提供する事だと思っています。
簡単なようで難しく、それをコンスタントに提供される宿主の事を今でもとても尊敬しています。

ちなみに民宿小林には、ご近所に住む日系人の方々が毎日のように訪れていました。
全く異なる環境で生まれ育った日本人と日本語で何気ない会話をしながら飲んだ、思い出深いテレレをジェラートにしました。

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